こんにちは、しょんです。
前回、私は今こそ米国超高配当株が狙い目じゃないかという記事を書きました。
今日は具体的な銘柄としてBTIを紹介したいと思います。
イギリスのロンドンに本社を置く、タバコ製造・販売企業です。
厳密にいえば、米国株ではないのですが、ここではADR銘柄として米国市場で売買できることから米国株としています。
最近は30ドル前後を行き来しているような株価推移になっており、配当利回りは驚きの9%を超えています。
しかもポンド建てでは連続増配している優良企業です。
日本株じゃあ見つけられないっぺ
日本を代表するタバコ銘柄である JT については 配当利回り約5%となっていますので、この銘柄の利回りの高さがわかるかと思います。
タバコ銘柄はディフェンシブ的な側面として不景気にも強いと言われていますが それよりもタバコ需要の減少といったところに対する懸念の方が強いのかなと感じています。
色々な側面がある中で投資が難しいタバコ銘柄ではありますが、今回はいくつかのポイントに絞って記事を書きましたので、参考にしていただけますと幸いです。
早速、見ていきましょう。
この記事でポイント
・BTIと米国10年債のチャートの関係性
・タバコ銘柄でもBTIである理由
・円高進行が怖くても、今が狙い目だと思う理由
米国10年債利回りとの逆相関の関係
まずはこちらの2つのチャートをご覧ください。
こちらは 米国10年債利回りのチャート とBTIのチャートになっています。
対象期間については コロナが発生した2020年以降を出していて、コロナ以降というところが一つのポイントになっていると考えています。
緑枠で囲ってある2022年以降については、コロナの影響でインフレが進んだ事に対する対策として米国金利を大幅に上昇させました。
それによって米国債の利回りが大きく上昇&BTIの株価の下落した事がわかると思います。
簡単に言うとノーリスクな国債で4%の金利が入るから、わざわざ株式投資というリスクを負って高配当を取る必要ないよねという動きが進んだのかと思います。
あくまで仮説だけどね。
詳細は前回の記事を見てね。
そして利下げ目前という局面に来ているということを考えると米国10年国債は下がって、 逆相関にあった BTIに関しては上昇するんじゃないかと予想しています。
日本人にとって都合のよいADR銘柄
米国市場で買えるタバコ銘柄はどれも高配当であり代表とする銘柄は以下3社となります。
PM(フィリップモリス):配当利回り約5.5%
MO(アルトリアグループ):配当利回り約9%
BTI(ブリティッシュ・アメリカン):配当利回り約9%
例えばですがMOであればBTIと同じ程度の超高配当銘柄となっているので 、MOも投資対象じゃないの?と思うかもしれませんが、BTIの方が良いと思っています。
大きな違いはADR銘柄ということです。
ざっくり説明するとBTIの場合は配当金に対する現地課税がかからないという特徴があります。
ADRは以下2点には注意してね
・銘柄によって現地税がかかる
・日本課税はある
つまり同じ配当利回りであっても 現地税がかからない分BTIの方が有利ということになります。
投資をしている皆さんであれば1%の差でも大きな差になることはわかると思いますが、MOと比較すると現地配当課税分(約10%)ほど変わってくる計算になります。
だからこそ 数あるタバコ銘柄でもBTIを紹介しています。
タバコに対するリスクとBTIの強み
簡単にBTIの決算を見ておきましょう。
基本的にはたばこ産業は高収益・寡占・業績は横ばいです。
ポイント
赤枠:本業の利益が下がらない。業績も下がらない(横ばい)
緑枠:一過性の減損費用(250億ポンド)=手元の現金は減らない
タバコ産業は衰退銘柄とよく言われますが、実態としては業績横ばい傾向です。
タバコは依存性の強いものになるので。売上本数が落ちたとしても 単価を上げることで利益を維持することができる事が強みです。
また、先進国ではタバコ喫煙者は減少傾向ですが、発展途上国では喫煙者が増加しているデータがある事&人口増加に歯止めがかかっていない事を考えると、今後も一定の業績を上げていくのではないかと考えています。
法規規制のリスクのあるので、デメリットもあるよ。
また、今期の業績がかなり悪いですが、一過性の要因かつ、現金が減る性質のものではないことから減配リスクには繋がらない点を評価しています。
余談
最近タバコ銘柄の好材料として、紙タバコではない、第3分野が伸びていることが書かれているケースがありますが、私はそこに期待はしていないです。売上に占める割合が少なすぎる事が理由です。
次に、BTIの強みと感じている部分を話していきます。
BTIはインドのホテルから消費財まで幅広い権益を持ったタバコメーカーのITCの株式を約30%ほど保有しています。
インドは今人口ボーナス時期にあり経済発展が目まぐるしい スピードで起きています。
そのためITCの株を保有して株価の上昇期待を狙える事や、株式を一部売却することでキャッシュを手元に蓄えてそれを配当に回すことも可能です。
私は特に後者の期待をしています。
実際に、ITC売却の動きついてブルームバーグから記事が出ています。https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-12/SA7XMJT0G1KW00
配当金を払ってもらえればOKだっぺ
タバコ銘柄のリスクは業績が悪化からの減配が一番怖いと思っていますが、仮に業績が悪くなっても、ITC株を売却することでキャッシュを手に入れられるBTIに関しては減配リスクが少ないのではないかと考えています。
今円高だから買いづらい?本当か?
米国株は今 円高だから買いづらいという意見があると思います。
相場の全体感からすると理解できる話ですがBTIに関しては今だから安いという可能性もあると思います。
今の円安進行は米国の利上げが大きな要因と思います。
なので 米国の利下げが始まると円高に進行していくと思います。
ただし、その時には国債の利回りの魅力低下から、米国高配当株が上がる可能性があるのでBTIの株価も上がる可能性があると思います
つまり、仮に円高になったとしても今より高値になる可能性もあります。
ちょっと難しいっぺ
1つイメージしてみましょう。
今はBTIを1株買おうとすると約30ドル×150円=4,500円
仮に利下げの影響で株価は40ドルまで上昇しドル円は113円に円高進行したときのBTI1株の価格はいくらになるでしょうか?
40ドル×113円=4,520円
今と同じ株価だっぺ
つまり、利下げによって株価が40ドルまで上昇するシナリオを描いているのであれば、113円までの円安進行ならば今が買い時なのです。
実際、今時点のドル円は147円前後だし、もっと有利かな。
想定外にドル円が円安進行したとしてもドルで保有していれば良いと思います。
日本円を稼いでいる私たちにとって、ドルのキャッシュマシーンがあることはリスク分散の観点からも悪くないかと思います。
別の観点で検討する
ここから先は完全に余談となります。
半分言葉遊びの世界です。
別の観点とは不動産投資と思って購入するということです。
私のような不動産の素人が投資用不動産を買おうと思ったら健美家や楽待で検索すると思いますが、実際に探してみると表面利回り 9%というのは悪くないです。
つまり、BTIという不動産は悪くない物件です。
何いってんだ?頭おかしくなったか?
一般的に素人が不動産を買ったら、買った瞬間から簿価よりも評価額は下がっていると思います。
なので仮にBTIの株価が下がったとしても不動産を買ったんだから買った瞬間から評価が低くてもおかしくないよねと考えておけば下落にも耐えられます。
年々評価額が下がっても、不動産だしそんなもんだよねーと言えちゃいます。
しかもこのBTIという不動産については、税金のためにキャッシュを残しておく必要もありません。契約も自分のだけで完結(=購入)で修繕費も不要です。おまけに客付けも不要!
管理もBTIという不動産自身が自身でやってくれるという優れものです。
10年間配当金という名の家賃収入をもらえれば、ほぼほぼ費用回収が完了し、その後はひたすらキャッシュマシンになります。BTIが10年後同じ配当を出し続けるかどうかわかりませんが、それは不動産の家賃収入も同じことです。
さらに言えば不動産は何百万という資金がかかりますがBTIに関しては約5000円から始めることができます。
このような考えも面白いのではないでしょうか?
でも、経費使えないよ?
ぺんちゃん、余計なことは言わないの!!!
以上、言葉遊びでした!
おわりに
最後 余分なことを書いてしまいましたが、基本的にはBTIに対してポジティブな目線で見ています。
皆さんも一度検討してみてはどうでしょうか。
今回はこの辺で終わりにしたいと思います また記事を書いていこうと思いますので、よろしければブックマークなどしてもらえると嬉しいです。
それではまた、会いましょう
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